日本正教会

西日本主教教区『冬季セミナー』の開催 2/11 名古屋

 

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 2月11日、例年大阪教会を会場としている「冬季セミナー」は、昨年新聖堂「神現聖堂」を成聖した名古屋教会で「正教会の聖堂」をテーマに開催されました。参加者は地元名古屋、半田をはじめ豊橋、大阪、東京、人吉などから55名、うち一般への呼びかけに応えて参加された方も10名ほどありました。

 11:00からの午前の部は、豊橋教会のイサイア酒井以明神父による「聖堂の歴史とその建築の可能性」と題した講話。初代教会から現代までの聖堂建築の歴史を概観する中で、正教会聖堂の基本的なあり方を説明されました。

写真 昼食を挟んで午後の部は、名古屋教会「神現聖堂」の設計にも、アドヴァイザーとして参加した、ロシア建築史研究家で小田原教会の信徒でもあるミハイル池田雅史兄による「東京復活大聖堂と19世紀ロシアの建築」と題した講演。ロシア聖堂建築のスタイルの変遷また、東京復活大聖堂(ニコライ堂)の設計者ミハイル・シシュルーポフをはじめ、近代ロシア建築史の中で特筆すべき建築家たちの生涯やエピソードを交えつつ、ニコライ堂の建築様式のロシア正教聖堂建築士における位置づけをお話しくださいました。

 講演後の質疑応答では「ニコライ堂のどこがビザンティン様式といえるのか」など、活発な質問が出され、2時間以上にわたる講演でしたが参加者が、強い興味を持って聴講したことが伺われました。


写真 またこの冬季セミナーに合わせ、2月6日~12日にかけて信徒会館で名古屋教会主催・写真展「ロシアの聖堂」が行われました(写真左下)。これらの写真は中部大学講師の物理学者イワノフ・ユーリー兄(写真奥の男性)が長年にわたって撮影を続けてきたロシア正教の聖堂写真を年代を追って24枚集めたものです。ユーリー兄の全面的なご協力があって実現いたしました。


 

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