11月24日(日)、東日本大震災で津波と火災により会堂が焼失した山田正教会は、この度仮会堂が完成し、セラフィム大主教座下のご司祷で聖体礼儀と会堂成聖式が行われた。仮会堂はプレハブではあるが堅牢で内部は広く、大主教座下の特段のご配慮と全国やロシアを初めとする海外の支援を受けて、立派な教会備品が整った美しい会堂となった。
町の復興計画では教会建設予定地のかさ上げが今後5年をかけて行われる予定で、それまでの間として信徒の土地を借りて仮会堂は建てられた。これまで家庭集会しか出来なかったが、今回震災後初めて聖体礼儀が行われたものである。
セラフィム大主教座下は祈祷後「この度の仮会堂成聖式は山田にとっては必ずしも大きな一歩とは言えないが半歩の前進である。神の恵みと信徒の思いがこの実現に至った。長い道のりだが5年後には新会堂が必ず建つ。全国、また世界が見守っている。」と信徒を励まされた。また生神女福音と庇護のイコンが贈られ、山田正教会の今後の発展と参祷者の健勝を願って幾年もが唱和された。
イコン贈呈後に挨拶される大主教座下 | 聖体礼儀において被災永眠者記憶される |