日本正教会

旧石巻正教会教会堂再建支援金届られる 4/8 石巻

 

旧石巻正教会教会堂再建支援金届られる

 

 

旧石巻正教会教会堂再建支援金届られる

  東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻市指定文化財「旧石巻ハリストス正教会教会堂」の再建支援金が教団より贈られた。
 四月八日、仙台の大主教セラフィム座下と東日本主教々区の宗務局長や管轄司祭、信者代表が石巻市役所を訪れ、亀山紘市長に教団から託された三千万円の支援金目録と東日本主教々区からの支援金三百万円を届けた。
 東日本大震災の直後に宗務局会議で被災教会への支援について検討されたが、旧教会堂の再建支援もいち早く決められた。石巻市にはすでに教団の意向は伝えられていたが、震災から三年余りを経て再建の方針も固まり、解体工事の始まりに合わせた形になった。

 

 石巻旧教会堂は明治十三年に建立された日本正教会最初期の教会堂であり、他に同じ構造の建物は現存しない。
昭和五十三年の宮城県沖大地震で建物の内外に多大な被害を受けたが、老朽化も激しく、修復再建を断念して新築した。しかし、地元の建設関係者や石巻市は教会堂の復元を望み、市が解体し北上川の中瀬公園に移し復元再建した。東日本大震災により発生した大津波に襲われたが、瓦礫や漂流物の中に奇蹟的に残った姿がインターネットで世界中に配信されたことは記憶に新しい。
ロシア正教会のキリール総主教聖下も二○○八年九月にこの場所を訪問されている。大震災直後にキリール総主教聖下から旧教会堂や周辺の惨状を憂いておられることが伝えられたが、これがロシアでの募金活動と支援の発端となったのである。

 

旧石巻正教会教会堂再建支援金届られる   旧石巻正教会教会堂再建支援金届られる

 

<< 前のページに戻る