日本正教会

半田ハリストス正教会が半田市の有形文化財に指定される

 

半田ハリストス正教会の聖堂(聖イオアン・ダマスキン聖堂)とイコノスタスが6月21日付で半田市の有形文化財に指定されました。

聖堂はパウエル三澤為勝が資金と土地を献納して、1911年9月着工、1913年4月に竣工しました。以後、1948年に改修が加えられ、外壁が漆喰から板張りに変更された他はほぼ原形をとどめています。

イコノスタスは王門のイコンに「1880」の数字が書き込まれており、同年、ロシアにおいてサンクトペテルブルグのカザン大聖堂のイコノスタスをモデルとして制作されたと考えられます。1903年豊橋教会の建設にあたっていたモイセイ河村伊蔵がイコノスタスの建築に指示を与えたということです。また上段のイコンは満州大連のロシア領事館内の小聖堂のイコンが日露戦争後に譲渡されたとも伝えられていますが、詳細は今を持って不明です。

昨年(2018年)5月に半田市より文化財指定に向けての説明があり、8月に聖堂の、9月にイコノスタスの専門家による調査が行われました。その後、各種の審議会、市議会での審査を経て、このたびの貴重な価値ある文化財であるとの決定がなされました。

先人が遺したこのすばらしい文化財を、信徒のみならず半田市民の財産として、維持管理する努力が今後とも求められています。

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