日本正教会

◆ ハワイの聖油を恵む「イヴィロンの奇蹟のイコン」京都へ招致 (11/22~23) ◆

 全日本の府主教セラフィム座下、サンフランシスコの大主教キリル座下の祝福により、アメリカ ハワイ ホノルル正教会 イヴィロンの至聖生神女聖堂の巡礼団が、11月22日と23日、京都正教会を訪問しました。京都正教会では、2020年に招致を計画していましたが、コロナ禍により断念。5年越しの実現となりました。

 司祭ネクタリオス・ヤンソン師、イアマトシカ、ハワイの信徒9人は、22日㈯15時すぎ京都正教会に来会し、イヴィロンの聖母子イコンが入堂しました。16時から川島神父司祷の晩課、つづいて生神女アカフィストをネクタリオス師・ソロモン師・及川が執り行いました。讃詞(トロパリ)の訳詞翻訳ゲオルギイ松島師・聖歌譜作成キリル佐藤聖歌指揮者、アカフィスト祈祷文作成イリナ丸尾姉のご尽力がありました。おちついた荘厳な祈りのなか、信徒50人が参祷。聖堂内に芳香が漂いました。

 23日㈰9時から川島師による痛悔機密、10時から主日聖体礼儀、三司祭が立ちました。祈祷中みるみるうちに参祷者が増え、180人を超えたところで数え切れなくなりました。生神女の記憶のためルカ福音書を、日本語・スラブ語・ロシア語・英語・ルーマニア語・ギリシャ語で朗読。聖歌隊は信経と天主経を日本語とスラブ語で合唱しました。熱気のなか、ますますイコンからの芳香が強くなりました。

 十字架接吻のまえにネクタリオス師の熱意を秘めた英語のメッセージ、川島師が日本語訳を朗読しました。ホノルル正教会からは大きなイヴィロンのイコン(複製、41×51㎝)の贈呈がありました。ペンシルベニアの至聖生神女誕生修道院が作成した光り輝く美麗なイコンで、いまのところ京都に一つあるだけだということです。京都正教会からは西陣織聖母子イコンがホノルル正教会へ贈呈されました。「幾歳も」斉唱のあと、及川師の十字架接吻とネクタリオス師による聖油の塗布、参祷者の列がなかなか終わりませんでした。そのあと記念写真、参祷者が多すぎて二回にわけて記念撮影をしました。参祷者200人余。領聖者95人(大人85人、小人10人)

 祝賀会は、京都婦人会の皆様お手づくりのボルシチ、ザクスカ、パンなど、ケータリングのお寿司やオードブルなどがならび、川井執事長のご挨拶により乾杯、14時半まで楽しみました。出席者の国籍がいろいろで、インド、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、香港、アメリカ、ロシア、ウクライナ出身者もいました。日本人信徒は北海道から九州まで、日本全国からやって来ました。在日ルーマニア正教会のダニエル・コリウ神父様と信徒、カトリックやプロテスタントの人たちもいらっしゃいました。昼食会約100人。

 会場に安置したイヴィロンのイコンのアナロイカバーに、聖油がたくさんしみこんでいました。聖堂もホールも甘い香りが漂っていました。
 翌24日㈪、お昼前に、ハワイの皆様を京都駅八条口までお送りしました。再会を約して別れました。ハワイの信徒の皆様が、こうした巡礼団を組んだのは初めてだというお話です。初訪問の目的地が京都であったことは実に喜ばしいかぎりです。遠い日本そして京都へありがとうございました。

(管轄司祭パウェル及川信長司祭の正教時報12月号用原稿を、サイト用に編集部で抜粋しました。)


寄贈されたハワイの「イヴィロンの生神女聖像」(レプリカ, 41×51㎝)


奇蹟聖像を聖堂に迎えて「生神女アカフィスト」(11/22,京都)


溢れ出た聖油が祭台掛けに染みる、芳香香るハワイの「イヴィロンの生神女聖像」


ネクタリオス師から熱意を秘めたメッセージ(11/23,京都)


(左から)ネクタリオス師、川島師、及川師、ダニエル・コリウ師(ルーマニア)


奇蹟聖像を前に「平和と愛」「いやしと救い」を祈る


祝賀会は京都婦人会おてづくしの料理と仕出し寿司他(11/23,京都)


奇蹟聖像を迎えた聖体礼儀参祷者。一度で入り切れず2回に分けて記念撮影(11/23,京都)


記念撮影 その2