- 7:7 さて、下の者が上の者から祝福を受けるのは、当然なことです。
- 7:8 更に、一方では、死ぬはずの人間が十分の一を受けているのですが、他方では、生きている者と証しされている者が、それを受けているのです。
- 7:9 そこで、言ってみれば、十分の一を受けるはずのレビですら、アブラハムを通して十分の一を納めたことになります。
- 7:10 なぜなら、メルキゼデクがアブラハムを出迎えたとき、レビはまだこの父の腰の中にいたからです。
- 7:11 ところで、もし、レビの系統の祭司制度によって、人が完全な状態に達することができたとすれば、――というのは、民はその祭司制度に基づいて律法を与えられているのですから――いったいどうして、アロンと同じような祭司ではなく、メルキゼデクと同じような別の祭司が立てられる必要があるでしょう。
- 7:12 祭司制度に変更があれば、律法にも必ず変更があるはずです。
- 7:13 このように言われている方は、だれも祭壇の奉仕に携わったことのない他の部族に属しておられます。
- 7:14 というのは、わたしたちの主がユダ族出身であることは明らかですが、この部族についてはモーセは、祭司に関することを何一つ述べていないからです。
- 7:15 このことは、メルキゼデクと同じような別の祭司が立てられたことによって、ますます明らかです。
- 7:16 この祭司は、肉の掟の律法によらず、朽ちることのない命の力によって立てられたのです。
- 7:17 なぜなら、/「あなたこそ永遠に、/メルキゼデクと同じような祭司である」と証しされているからです。
福音経 ルカ 2:22-40
- 2:22 さて、モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。
- 2:23 それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。
- 2:24 また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。
- 2:25 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。
- 2:26 そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。
- 2:27 シメオンが"霊"に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。
- 2:28 シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。
- 2:29 「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり/この僕を安らかに去らせてくださいます。
- 2:30 わたしはこの目であなたの救いを見たからです。
- 2:31 これは万民のために整えてくださった救いで、
- 2:32 異邦人を照らす啓示の光、/あなたの民イスラエルの誉れです。」
- 2:33 父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。
- 2:34 シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。
- 2:35 ――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」
- 2:36 また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、
- 2:37 夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、
- 2:38 そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。
- 2:39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。
- 2:40 幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。
出典先:日本聖書協会 新共同訳
我らの主イイスス・ハリストスの進堂(迎接)祭
我らの主イイスス・ハリストスの進堂(迎接)祭
(ユリウス暦2月2日/グレゴリオ暦2月15日)
神様が決められた律法によりますと、新たに生まれたすべての子供は教会に連れられて行き、主にお見せしなければならないことになっています。それは、その子が生まれて40日目の時に行われます。
イイススもこの律法を守りました。イイススが40日目になった時、イイススのお母さんとイオシフ(ヨセフ)はこの法律を守るために宮(エルサレム神殿)に連れて行き、イイススを神様にお見せしました。
この時、聖預言者シメオンは神殿の中でお祈りをしていました。ハリストスがこの世に生まれようとしており、しかも神様はその救世主にシメオンが生きている間に会えるだろうと約束されていたことを、聖シメオンは覚えておりました。イイススが宮に連れて来られるとすぐに、聖シメオンはその子が誰であるか分かりました。大喜びでこの聖預言者はマリヤのもとに走り寄り、イイススを腕の中に抱きました。こぼれそうな笑みを湛え、“このハリストスこそ本当の救世主である”と声を上げて泣きました。シメオンは「主よ、あなたが約束されたように、今、あなたの召し使いは安らかに眠ります。それは、主が遣わされた救いを私がこの目で見たからです。」老人はそれからイイススをマリヤに返し、神様を賛めたたえながら永眠しました。 ところで、もう一人、年をとった預言者が宮の中にいました。その人はアンナと言い、60年以上もの間、宮に住み、神様に任えていました。聖神は、イイススが今この宮においでになっていることをアンナに告げました。そこでアンナもまた、イイススに会いに急いで行ってみました。アンナは救い主を見ると神様を讃美し、このハリストスこそ本当の救い主である神であり、私達を救うためにこの世に来られた方ですと声を上げて泣きました。
マリヤとイオシフ(ヨセフ)は宮詣でを済ませると喜び、そしてあらゆる事を神様に感謝しながらイイススと一緒に帰って行きました。
イスラエルのヘロデと言う悪い王様もまた救い主がこの世に誕生したと言うことを聞きました。でもこの王様はイイススを拝もうとは思いませんでした。そうではなく、そのイイススを殺そうと思ったのです。三人の賢い人がベツレヘムのイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)を拝む旅の途中、ヘロデ王のもとに立ち寄り、最近生まれたハリストス(キリスト)と言う“新しい王”についてヘロデ王に尋ねたことは皆さん知っていますね。
ヘロデ王はこれを聞くと、祭司達に聖書を研究させ、いつ、どこで、このイイススとか言う者が生まれたのか調べさせました。ヘロデ王はしっと深い人であり、イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)とか言う人物はこの地上の王となり、ヘロデ王の力を失わせるに違いないと考えました。ヘロデ王は自らを悪魔の所へ連れて行ったのでした。彼は聖書からハリストスがベツレヘムで生まれようとしていることを知り、彼の軍隊にベツレヘムに行って、最近生まれたばかりの子供達を一人残らず殺すように命じました。だが、神の使いが夢の中でイオシフ(ヨセフ)に現れて、宮にイイススを連れて行き、神様にイイススをお見せした後、エジプトの地に逃れ、天使が、家に戻るように告げるまでそこに身を隠しているように告げました。そこでマリヤとイオシフはエジプトに行き、神の使いが再びイオシフに現れ、マリヤとイオシフと共に自分達の家に戻るように告げるまでその地におりました。
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