8月6日/8月19日(ユリウス暦/グレゴリオ暦)
出典先:日本聖書協会 新共同訳
(ユリウス暦8月6日/グレゴリオ暦8月19日)
私達の救い主イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)がヨルダン川で洗礼を受 けられた時、神様は私達に現れてイイススが神の子であり聖三者の一人であること を示されました。洗礼を受けられた後、イイススはどうすれば救われるのか教え始めました。まず始めにイイススは荒れ地へ出て行かれ、40日間断食されました。
そこでイイススはサタンが主を試されるのを受けられ、こうしてイイススは、祈りと 斎 によって悪魔に打ち勝ち、神様を信頼する方法を私達に示されました。
三年くらいの間、私達の救い主は私達がどの様に生活し、何を信じなければなら ないかを、自らの御言葉と行いによって教えられました。こうして、イイススが私達のために死ぬ時が次第に近づくと、イイススは私達に別のすばらしい現れ方をされました。御自分はまもなく裏切りに会い、殺され、そして死からよみがえるだろうと言うことを使徒達に預告され始めました。イイススは自分が 正真正銘 の神であり聖三者の一人であることを、イイススに従って来た人達に教えられました。
ところで、お弟子さんたちはイイススの教えを心の中では完全に信じたのですが、 イイススが話す事については理解できませんでした。お弟子さん達の信仰はまだ十分に強くなく、純心ではありませんでした。「どうしてそのようなことが起こるのか」お弟子さん達は考えました。「何だって?我々の神の子が、つかまって、拷問にかかって、それから殺されるだと?」たとえばペトル(ペテロ)は、イイススに「あなたはハリストス(キリスト)であり、生ける神の子です」とイイススへの しっかりとした信仰を告白したばかりでした。だが、主の来るべき死についてイイススのお言葉を聞くと、ペトルは「先生、そんなことは起こるはずがありません」 と言いました。
使徒達の信仰を強くし、イイススが十字架にかかる恐ろしい日のための用意を使徒達にするため、イイスス・ハリストスはお祈りのために使徒の中からペトル(ペテロ)、イアコフ(ヤコブ)、そしてイオアン(ヨハネ)の三人の指導者を高い山へ連れて行きました。この山は タボル山 と言います。ここで主は、使徒と私達にも素晴らしい現れ方をされました。
イイススと三人の使徒たちがタボル山の頂上に着くと、イイススはお祈りを始めました。使徒たちもお祈りを始めました、が、すぐに疲れて眠くなりました。
突然、驚くほど強い光が三人の使徒たちの目をさまさせました。使徒たちはあたりを見まわし、この世のものとは思えない光、使徒たちが一度も見たことのないような光に囲まれている主イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)を見つけました。
私達の救い主の顔は太陽のように輝き、その着物は雪のように真白になりました。
私達の神であるイイススは、御自身が光輝き、聖らかな美しさへと変容(変化)されました。
使徒たちは恐れました。まぶしいほどの光の中に現れ、主のそばに立っている二人の聖預言者モイセイ(モーゼ)とイリヤ(エリヤ)に驚き、使徒たちはじっとみつめました。二人の預言者は、主が十字架にかかり、死ぬことについて主イイスス・ハ
リストスと話し始めました。イイススたちは、使徒たちが心配し、途方にくれていることについて、ちょうど話しておられました。
聖預言者たちが主と話している間、ずっと使徒たちは喜びを感じ、静かにしていました。それから突然、モイセイ(モーゼ)とイリヤ(エリヤ)の二人の預言者が消えたことにペトル(ペテロ)は気づき大声で言いました。
「主よ、私達がここに居るとは素晴らしいことです。もし、よろしければ私はここに小屋[chapels]を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモイセイ(モーゼ)のために、一つはエリヤのために。」(マトフェイ<<マタイ>>伝17章4節)
ペトル(ペテロ)がまだ話し終わらない間に、輝く雲が頭の上に現れました。使徒たちは恐ろしくなりました。使徒たちは、神様がよく人々にこのような輝く雲について語っておられることを知っておりました。すぐに雲は使徒たちをおおい、「これは私が愛する子、私の心にかなう者である。これに聞きなさい。彼こそ、私が人間に与える贈物のすべてだからである。」と言う声が雲の中から聞こえました。
使徒たちは恐れおののいて、地面にひれ伏しましたが、主が彼らのそばにやって来て「起きなさい。恐れてはいけない」と言われました。
使徒たちが起き上がり、あたりを見回すと、主のほかには誰もおらず、いつもと同じ様に見えました。山から下る途中、主は御自分が死からよみがえるまでは、この素晴らしい光景(奇蹟)のことは誰にも話してはいけないと言われました。